「なぜまだ小学生なのにプログラミングなんて学ばせる必要があるのだろう?」「そもそもプログラミングを学んだことでメリットがあるのだろうか?」と考えるママも多いでしょう。
小学校という義務教育の現場でプログラミングが必修化されるという、いわば日本の将来を支える子供たちの成長戦略にプログラミングが盛り込まれた背景としては、すでに2012年に中学校の技術家庭科で「プログラムによる計測・制御」が必修になっているということもありますが、 今後もIT関連ビジネスの拡大が容易に予測できることが大きい からであると考えられます。
未来を作っていくこのプログラミング。 そもそもどういったものなのでしょう?
プログラミングとは
では、具体的にプログラミングとは一体何なのでしょうか。
コンピュータの プログラミング ( 英 : programming)とは、 コンピュータプログラム を作成することにより、 人間の意図した処理 を行うように コンピュータ に指示を与える行為である。
引用元:wikipedia
上記を簡単にご説明すると、
コンピュータにプログラム(コンピュータにやらせたいこと)を実行してもらうために、その指示を順番に書いていく作業
です。
コンピュータにとってみれば、「TO DOリスト」を渡され、次々と指示をこなしていくわけですが、この指示が人間の言葉そのままであるとコンピュータは理解できません。
コンピューターに理解できる言葉、つまりは
プログラミング言語で指示を与える必要がある
のです。
さまざまな
プログラミング言語
人間が使う言葉と同じで、コンピュータに指示を出すためのプログラミング言語には、さまざまな種類があります。
- 歴史が長く広く使用されているC言語
- さまざまな環境で活躍するJava
- インターネット業界で愛されるJava Script
- AI(人工知能)に強いPython
- 日本人による世界中から愛される言語Ruby
- データベースとの連携が得意なPHP
- Mac OSやiOSのメインストリームSwift
また、Webサイト制作に使用する言語で、初心者にも分かりやすい
- HTML
- CSS
もあります。
プログラミング言語にも人気や流行、そしてその時代にマッチした技術により需要の変化があるため、
さまざまな言語を扱えるようになることで将来的にキャリアの幅が増えるということにつながります。
さて、これらのプログラミング言語を使用することでどのようなことが実現できるのでしょうか。
プログラミングで
できること
まずはプログラミングの主な手順を見てみましょう。
- どのような動きをさせるのかを明確にする(仕様決定)
- その動きを可能にするために命令系統を設計する(プログラム設計)
- 設計に従ってコードを書く(コーディング)
※ コーディングとは、プログラミング言語の文法に従ってプログラムを書くこと - 仕様決定時に明確にしていた動きができるかどうかの確認をする(デバッグ)
上記の手順のように、プログラミングの手順として、まずはコンピュータをどのように動かしたいのかを分析し、その分析からどういった作業が必要で、どのような順番や組み合わせで進めることが良いのかを設計します。
設計が完了するといよいよプログラミング言語を使用して実装していきます。
実装が完了したら、当初の分析通りに動いているのかを評価します。
また、主にプログラミングで命令できる内容は下記の3つになります。
- 高速処理
- 自動処理
- 遠隔処理
- 高速処理
-
世の中には暗算が得意な人もいますが、コンピュータは、人間とは比べ物にならないほどのスピードで処理を行うことができます。
そのため大量のデータを分析したり、さまざまなパターンを分析したりといった、高度な計算を行うことができます。
- 自動処理
-
プログラミングを利用することで、放っておいても自動に仕事をしてくれるようにできます。
例えば自動販売機のような組み込みプログラム、工場のライン、街で見かける店舗案内をするようなロボットや、SNSなどのWebサービスでの定期的なバックアップ処理などもこれに該当します。
- 遠隔処理
-
文字通り、その場にいなくても指示を与え実行できる処理のことを指します。
最も身近な例は、インターネットに接続できるスマートフォンやPCで、世界中どこからでもWebサービスを使用できたり、メールのやりとりができることでしょう。
これらの処理を使って実際どのようなことが実装されているのでしょう。
プログラミングを使った
サービス
- アプリケーション(スマホアプリ)
- 2018年5月28日付の博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が発表によると、いまや日本の人口の8割近くがスマートフォンを所有しているそうです。 また小学生に関しても30%近く普及しているようです。 そのスマートフォンで主に使われているスマホアプリはLINE・Instagram・Facebook・TwitterなどのSNSによるアプリです。 これらはもちろんプログラミングで作られたものであり、プログラミングができるようになると自分で考えたオリジナルのアプリを世に出すことができます。
- ゲームを作ることができる
- スマホアプリでも人気のゲームは多いですが、もちろんプログラミングを使ってゲームを作ることもできます。 市販されている家庭用のゲームも全てプログラミングを使って作られています。
- ロボットを動かすことができる
-
プログラミング技術を使うと、ロボットを動かすこともできます。
最近ではよく街中で見かける世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」や、家庭で活躍するロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」などがあります。
また、2020年のプログラミング必修化が決定された以降は、Lego(レゴ)ブロックを使った小学生向けのプログラミングロボット教室なども増えています。
プログラミング技術が活躍している業界
プログラミングはあくまでツールであり、ユーザーの用途に応じて、使用する言語や技術が変わります。 プログラミング技術が活躍している業界は、主に次の業界となります。
- ゲーム業界
- WEB業界
- システム業界
- 機械業界
これらの業界は、私たちの生活のどのようなシーンに影響を及ぼしているのでしょう。
- ゲーム業界
-
小学生のお子さんをもつママには身近に感じられるかもしれません。
近年のゲーム業界は家庭用ゲーム機市場とスマホ向けゲーム市場の二つに大別されます。
Nintendo SwitchやWii、プレイステーションなど、ごく一般的に認識されている家庭用ゲームから、スマホゲーム(スマホアプリ)など、私たちのよく知るゲームの全てはプログラミングで作られています。
最近では開発環境の発達により、個人で3Dゲームも作ることが可能になり、また初心者でも簡単に取り組めるようScrath(スクラッチ)というビジュアルプログラミングツールも開発されて人気を呼んでいます。 - Web業界
-
スマートフォンの急速な普及により、Instagram・LINE・Twitter・FacebookなどのSNS、また、Amazonや楽天などのECサイトは、忙しいママには頼りになるサービスなのではないでしょうか?
また、就職や転職だけでなくサイドワーク(副業)探しに役立つマッチングサイトなども、プログラミングの技術により提供されています。
近年は「クラウドコンピューティング」という仕組みが広がり、業務で使用するメールやストレージサービスもWeb系のものが増えています。 これまで以上にリモートでの仕事や在宅ワークがしやすい時代となるでしょう。
- システム業界
- システム業界とは、システムを用いて数字の自動管理等を行う業界のことです。 例えば、特定の業務の為に作られる専用システムがあります。 ママにとっても関連のある例は、宅配便の再配達依頼のためのシステム(物流の配送管理システム)、オンラインバンキング(金融機関の入出金システム)など、特定の業務のノウハウを活かして効率化するために作成されます。
- 機械業界
-
ママにとって身近な例としては、「組み込み系」のものにプログラミングが用いられたものでしょう。
組み込み系とは、家電製品などの「機械の中で動作するプログラム」のことを指し、日々の生活に欠くことのできないスマートフォン、家庭用機器(スマート家電、自動車など)は然り、産業用機器や医療用機器など、身の回りにある様々なものにプログラミングの技術が利用されています。
今後は、IoT(Internet of Thing:モノのインターネット)によって、さまざまなデータが取得出来るようになるため、今までにはない新しい利用方法が期待されることでしょう。
ITでこれからの未来が変わる
私たちの生活は、さまざまな技術の発展によって日々便利になっています。
すでに携帯電話の領域を超え、日常生活に欠かすことのできないスマートフォンや、お掃除ロボットなどのスマート家電やスマートスピーカーを使って日々の生活の効率化を図っているママもいらっしゃるでしょう。
子供たちの教育現場に目を向けると、タブレットを導入しデジタルでの授業を行なっている学校もあるように、私たちが子供の頃とは授業の形態も大きく変わってきています。
そして、いよいよ
2020年には小学校でのプログラミング教育が必修化
され、政府もIT人材の育成に積極的に取り組んでいます。
経済産業省の「
IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果について
」によると、およそ10年後の2030年には、IT人材(IT企業及びユーザー企業情報システム部門に所属する人材)が78.9万人も不足するという予測が出ています。
急成長するIT市場に対し、人材育成が追いついていないようです。
また、
AI(人工知能)などの発達で、未来の生活は、現在とは大きく変わる
と予測されています。
10〜20年後の未来では、、、
- 49%の労働人口がロボットによって職を失います。
ーー オックスフォード大学 マイケル・オズボーン准教授
- 子供たちの約65%が現在存在しない職業に就きます。
ーー ニューヨーク市立大学大学院センター キャシー・デビッドソン教授
子供たちに未来の世界でIT技術を使いこなし、活躍できる人材になってもらうために、日本ではプログラミング必修化に取り組むことにしたのです。
RPC - Ryeland Programming Community
(ライランド プログラミング コミュニティ)
では、2020年に小学校で開始するプログラミング教育必修化に向けて準備をすすめるママのためのプログラミング教室を開講しています。
いまはまだ保育園、幼稚園に子供が通うママも、子供たちの将来を見据え「プログラミング思考(プログラミング的思考)」を理解しておきましょう。
また、アドバンスコースでは、より詳しいプログラミングを学んでいただくことができ、将来的にエンジニアやWebデザイナーを目指し、在宅ワークや在宅勤務も可能となるようなスキルアップのサポートもしています。
※ 岩本町、秋葉原周辺でIT教育を導入したい教育機関様なども、お気軽にお問い合わせ下さい。